山室さんらの研究成果がNature Communicationsに掲載
当研究室研究生の山室さんの論文がNature Communicationsに掲載されました(大阪大学医学系研究科プレスリリース)。
当研究室が以前同定したオートファジーの負の制御因子Rubicon (Matsunaga et al., Nat Cell Biol, 2009)の増加が、通常の組織では老化のサインになることがわかっていました (Nakamura et al., Nature Communications, 2019)。
生活習慣病を抑える働きのある脂肪細胞では逆に、Rubiconが老化に伴い減少してオートファジーが過剰となり、オートファジー過剰が脂肪細胞機能を低下させることがわかりました。
このことは、オートファジー過剰が加齢に伴う脂肪細胞機能低下の要因であり、糖尿病や脂肪肝などの生活習慣病の原因になりうることを意味しています。
今後、脂肪細胞のオートファジーを特異的に阻害することが、生活習慣病の新規治療戦略になることが期待されます。